2010年06月07日

tobimushiの法務&Homeブログ 

法と実務をつなぐ Logo_GN.png の法務&Homeブログ!

このブログでは、真面目な法務の話から、心地よく温かいHome(家)の話まで、気のむくままに個人的な感想をあれこれと綴っています。ご意見ご感想大歓迎です。

2012年02月17日

第7回国産材ビジネスセミナー

一昨日、昨日と体調を崩しておりました。幸いインフルエンザでもノロウィルスでもなく胃腸炎だったようです。普段空手をやっているといっても油断大敵ですので皆さんもお気を付け下さい。一説には空手の約束組手の際、黒帯の方から下腹部に入れられた一発が胃腸炎を誘発したという説もありますが、真偽の程は不明です。

SN3R00970001.jpgさて、本日、2月17日に第7回国産材ビジネスセミナーを開催しました。今回は週刊東洋経済の1月28日号に掲載されたからか、新規の方から多くのお申込みを頂戴し、12名の受講者を迎えてのセミナーとなりました。お陰で会場が少し狭いかなと思うほどの大盛況です。皆さんが難しい話で眠くならぬようにとの配慮で、私から最初に国産材ビジネスに知っておきたい取引契約の基礎と題して情報提供を行いました。

導入部では、面白い恋人裁判に懲りずに、黒い恋人や黄金の恋人商品が発売される商魂たくましい大阪の事例をとりあげ、商標と商売の線引きや、最近の最高裁判例に見るピンクレディーのパブリシティ権と木材業界への影響について解説いたしました。

また、1月15日に発生した放射能砕石によるマンション問題をとりあげ、本件が1月20日には弁護士でもある枝野経産相から「砕石業者には責任がなく、東電が賠償責任をとるべき」という発言があったことについて、本来であれば問われるべき砕石業者の責任(問題のマンションが昨年7月に完成した事実に鑑み、なぜ放射能汚染の可能性が高い浪江町で砕石したのか、すでに放射能汚染が問題視されていた地域での砕石行為に砕石業者の落ち度はなかったのか)が棚上げにされたままで公共政策的措置として(最終責任は東電にあるとはいえ)東電の責任負担となったことへの私の見解を紹介させていただきました。

その上で、本件が林材業界に応用された場合、放射能汚染された材木が住宅に使用された際に、いつまで政府が「汚染材木を使用した材木・住宅会社に責任はなく、東電に非がある」と擁護してくれるのか、東電の賠償責任(≒国民の税金負担)が天文学的に広がることから、どこかで責任負担の線引き(材木・住宅会社に落ち度があるとする)をする必要があることから、各社が各自で放射能汚染に対する証明を取得しておくべきこと、責任分担を明確にしておくべきことをお伝えいたしました。

トビムシ古川からは、林材業マーケティングの変遷、住宅を建てる場合の10ニーズから解き起こす木材業のありかたについて情報提供をさせて頂き、本日のゲストとして四国土佐から地域を中心に嶺北材を使用した住宅・木材小物を販売する藤川工務店の社長に事業内容、設立の経緯について語って頂きました。受講者には会計士を退職し、来月から起業するメンバーもおり、積極的な意見交換が交わされました。

次回の国産材ビジネスセミナーは年度総まとめの最終回として3月16日金曜日に港区エコプラザにて開催しますので、是非ご参加ください。

2012年02月10日

1% FOR THE PLANET

SN3R00960001.jpg2月7日火曜日に1% FOR THE PLANETのセミナーに出席してまいりました。
2002年にパタゴニアの創始者を中心に始まったこの活動は、地球環境に必然的に負荷を与え収益を確保せざるを得ない企業に対して、その売上の1%を(地球環境保全などに取り組むNPOなどの団体に)寄付することで持続可能な発展を可能にする試みであり、発足から10年後の2012年1月現在、参加企業は世界45カ国から1440社となり、年間で総額1000万ドル以上の寄付を世界2800もの環境団体に提供する環境ネットワークに成長しています。

日本ではパタゴニア日本支社内に暫定的な事務局を設置し、参加企業の募集を行っており、現在36企業が加盟していますが、今年は正式に1%for the planetの日本事務局を設置し、参加企業を100社にするための発足イベントとして火曜日のセミナーが開催されました。

会場には150名以上の企業、環境NPOの方々が参加され、ゲストスピーカーには森は海の恋人で知られる宮城気仙沼の畠山重篤さんが講演しました。3.11震災以降ひげをそっていないという風貌で森林と海とのつながり、環境活動の大切さを世界に伝えるために執筆された絵本のお話など熱く語っておりました。

その後は1%活動に実際に参加している企業の皆様(北海道の名刺印刷会社、博多のドーナツ屋会社など)から、この活動の良さと苦労についてディスカッションがありました。どの企業も一様に自分の収益が税金として徴収さればら撒かれるよりは、意思のあるお金として活用されることへの意義と顧客に対する説明のし易さを挙げておりました。

その一方で、「利益の1%」ではなく「売上の1%」という制度について、(企業全体の売上ではなく、商品別の売上1%でも構わないということですが)たとえ決算が赤字でも売上がある以上は1%寄付が必要となることの企業経営への影響について健全なプレッシャーとして受け止める一方で、様々なステークホルダーとの調整に手間を要することなど、どの企業も「気合で乗り切っています。」というご発言でしたので、これを寄付金控除制度も充実せず寄付文化がないと言われる日本で普及させるには、やり甲斐のある挑戦であると感じました。

私も環境を学び、現在も仕事でも個人的にも関心を持ち続けている分野であるので、是非ともこの挑戦に参画してお役に立ちたいと思ったセミナーでした。

2012年02月06日

英語と子育て

立春を過ぎて少し寒さは和らぎましたが代わりに雨が降っている東京です。

最近、もうすぐ4歳半になる息子が(周囲の影響もあり)仮面ライダーにご執心で全ての世界が仮面ライダーを中心に回っているようです。アストロスイッチなるものを欲しがり、仮面ライダーベルトを着けて変身ごっこをしたりと彼なりに忙しい充実した毎日のようです。昔はトミカのミニカーにご執心だったのですが・・・。

私が子供のころは仮面ライダーといってもV3やアマゾンくらいだったのですが、あれから30年余り経ち、仮面ライダーも種類豊富でそれぞれに付属アイテムがあり、膨大なキャラクター数に上っています。息子はその全てと技を覚えているらしく、仮面ライダー本を見ては、キャラクターの名前、技の名前を念仏のように唱えています。あとキャラクターや次々と限定発売されるアストロスイッチを欲しがるなど、このあたりまんまとバンダイの策略にはまっています。

ハマるといっても中途半端なハマり方ではなく、集中してハマっているというか、留まることを知らないというか、覚えるスピード、用語など仮面ライダーに関する全てを短期間で理路整然と把握してしまう子どもの能力に驚くことばかりです。自分が4歳半の頃もこうだったのだろうかと想像してみますが。

この情熱や能力をもっと生産的な別の対象に振り替えたいと思い、周囲で始めている英語などはどうだろうかと、昨日もディズニー英語の担当者が我が家に説明に来たのですが、息子は丁度お気に入りのドラえもんDVDを見ていたときに担当者の説明がうるさかったようで、(誰に似たのか失礼にも)「うるさーい」と言う始末で、英語自体には興味もないようです。

英語で受験が有利になるとか、就職が有利にと言った枝葉末節に一切興味はないのですが、自分自身が英語に触れさせてもらったお陰で価値観が広がり、世界観が変わったことを、これから否応なしにグローバル社会に突入し中国・インドに出稼ぎに行くかもしれない子ども達に少しでも早く体験させてあげたいとは思います。英語に触れたと言っても20歳を過ぎてから初めての海外でしたので、日本で育つ間に英語や欧米人に対する型にはまった意識が形成されてしまったのも事実で、あれこれ考えずに体験できる頭の柔らかいうちに異文化経験をさせてあげたいと思います。

とはいえ、親がやってほしいと思うことと、子どもが興味を持つことが乖離しているのは世の常とはいえ、貴重な幼年時代をバンダイの営業戦略に乗せられて仮面ライダー一辺倒で良いものか悩ましい日々が続いています。

SN3R00950001.jpg

2012年02月01日

トビムシ満3年!

今日は森林ファンドの調査研究のヒアリングのため和歌山県に出張しています。
太平洋側でも降雪の予報となっていましたが交通機関は通常通り運行しています。

 

本日2月1日で潟gビムシは設立以来満3年を迎えます。2009年2月2日の設立以来、様々な方にご協力を頂き、岡山県西粟倉村では、百年の森構想を中心とした事業展開、日本初となる森林林業ファンドの創設による資金調達、都市と地域を繋ぐ懸け橋として木工職人・クリエイターから成る地域商社叶シ粟倉森の学校の設立、割箸製造設備の設置など小さくとも着実に地域での地歩を築くことができました。

こうした取り組みが時代に合致しているのか、多くのメディアからもテレビ・雑誌取材を受け、「西粟倉」の知名度を一地域の存在から全国区に広める触媒機能としての潟gビムシの存在意義を確認できた3年間でもありました。

現在ではお陰さまで西粟倉の他、高野山、飛騨高山地域にて事業展開を進めています。3年前の想定では、事業展開する地域がもう少し増えている予定でしたが、必ずしも地域の課題は林業再興に限られず、それぞれの地域に優先課題があることと、地盤・看板・カバンのいずれもないトビムシは、魅力的な素材のある地域と信頼を醸成し丁寧に事業展開を進めるしかありません。やみくもに事業拠点を増加させるよりもひとつひとつの地域の潜在能力を深掘りすることが結果的に地域活性化につながる、急がば回れなのかとも振返って思います。

先日の新聞記事にもありましたが、確実に訪れる人口減少社会にともなう(紙を除けば木材の最大需要先である)新築住宅着工戸数減少という時代を迎えるにあたり、味覚と視覚と季節感に訴えて人々の欲求と需要を喚起する食物と異なり、薫りはあるものの味わえない、見えない木材の魅力をどのように伝えていけるか、それがオフィス内装なのか、家具なのか、木工品なのか、割箸なのか、住宅部材以外の用途開発と販路開拓が必要な4年目のトビムシになりそうです。

2012年01月26日

2012一般教書演説

2012年1月24日に行われたオバマ大統領による2012年の米国施政方針演説である一般教書演説を今朝見ました。アメリカに居た時から英語の勉強を兼ねて毎年施政方針演説は見ていますが、今は録画映像が簡単にインターネットで見れる時代となり、時と場所を選ばずにいつでも聞けるのは有難いです。

今年は選挙を意識してか、これまでのオバマ政権の成果を強調した内容でした。税制によって富裕者に偏在する富を広く国民にあまねく分配すること、国内産業を育成するために海外展開する多国籍企業から税金を徴収し、米国内で雇用創出する企業に様々な税制特典を与えること、競争力の源泉である(米国民のみならず移民や留学生も含めた)人材育成を強化すること、再生可能エネルギーを中心とした自立的エネルギー政策を加速させることや外交安全保障まで幅広い内容が語られています。

「An America built to last」と題して、永続性あるアメリカのために必要となる基盤整備の実現に向けて、イラク・アフガニスタンからの順次撤退による軍事費を民生に振り分けること、引き揚げ軍人に対する教育充実や雇用確保に対する諸施策も優先的に取り組むべき課題として言及されていました。

選挙向けの総花的な内容で実現可能性に欠けるという意見もありますが、国家元首が施政方針を語り、それに与党も野党も(日本のように野次をとばすことなく)真剣に聴くという姿勢は、成熟した国の当然あるべき姿勢として日本も見習うべきですね。

毎年一般教書演説を見ていて思うのは、草稿に殆ど目を走らせることなく、ましてや日本の政治家のように準備した書類ばかりに目を落とすことなく、60分にわたって実に堂々と演説しきる能力の高さでして、(演説が上手いと言われるオバマ大統領ですが)どのようにスピーチを組み立てて、どのように頭を整理してよどみなく伝えるのか、セミナー開催する身としては反省することと学ぶことが多い演説でした。

今年の一般教書演説にご興味ある方はこちらからご覧いただけますので是非どうぞ。

 

2012年01月20日

2012年国産材ビジネスセミナー

東京で初雪の本日、潟gビムシ主催2012年国産材ビジネスセミナーを開催しました。寒風吹く中、2名の新しい方々を含め8名の方と共に第6回国産材ビジネスセミナー開始です。

今日はメンバーである西原君が何を食べたか腹痛のため急遽予定を変更してお届けするセミナー、私からは2012年の林業と木材需要の柱である住宅産業政策動向について情報提供を。

業界情報は受講者の方々は日刊木材新聞などの業界紙で既に網羅されているので、確実に訪れる社会動向を把握するために必須の人口動態の読み方をお伝えしました。2010年と2020年の人口ピラミッドから読み取れる住宅取得世代の量的変化と、現在の住宅取得世代である30代の世帯年収分布の質的変化をクロスで考えることで、既に起こった未来を予測することを自社ビジネス戦略に落とし込む視点を紹介しました。

SN3R00940001.jpg古川からは、「ツアーだけに終始しないマーケティングの在り方」と題して、今では周知されてきた森林ツアーを改めて見直すことで、その狙い(顧客獲得)を明確にすることの意味を紹介しました。具体的な事例を題材にしながら、全てを見せない「ブブカ式営業」の大切さとその手法などなど、もう一歩掘り下げたツアーと受注につなげる攻めの営業マーケティング方法を開示しました。
ご興味のある方は是非セミナーにお越しください。

本日のゲスト講演は、私のお付合いあるご友人でM&Aや事業再生を手掛けた方から「事業再生〜その理想と現実〜」と題して、バブル時代のゴルフ場開発、牧場などの開発案件から、その後バブル崩壊にまつわる倒産再編などの事業再生の実体験に基づくご経験を熱く語ってもらいました。いずれ林材業界にも確実に訪れるM&Aや事業再編、倒産処理にも必須な知識で応用できる内容でした。

盛りだくさんの内容でお届けする次回の国産材ビジネスセミナーは2月17日(金)開催です。

2012年01月17日

阪神大震災から17年

おはようございます。本日は阪神大震災から17年目の朝を特別な気持ちで迎えています。当時未曾有の大災害と言われた阪神大震災を上回る規模と範囲の東日本大震災を思うと、普段の生活がいかに尊いバランスの上に成り立っているか改めて実感します。

さて、昨日は委員を務めさせていただいている都市と農村連携による国土管理に関する調査検討委員会の第3回目でした。中長期的な人口減少社会を見据えた国土管理のあり方、特に放置林や耕作放棄地になりやすい不在村地主(地域に居住しない土地所有者)であって所在のわからない方の増加を如何に防止できるかについて、地籍調査とその後の土地利用の形態も併せて大分議論が詰まってきました。

山林関係の仕事をしていると、土地の境界線が明確でないこと、土地の実測面積と登記簿上の面積が一致しないことが林業ビジネスの旨みであることを仄聞しますが、健全な国土管理、土地取引、環境保全、国防の観点からも地籍調査によって全てが明らかになるのが国家としてあるべき姿であると考えています。国家の根幹である税制、社会保険体制など毎年「抜本的改革をする」といいつつ、全て将来世代に先送りしている日本ですが、選挙や民意を言い訳にもう逃げている余裕はありませんので。

その後は委員・事務局の方々と懇親会をいたしました。その席で今回の大学入試センターの不手際など話題になりましたが、今は理系学生であっても文系科目のみで合格できるため、大学入学後に数学の授業について行けない、九九を言えない学生が多い現状に、大学側も予備校に補習授業を依頼しているとのこと。また、大学にまでPTAと同様に父母会があり、「うちの子は朝が弱いので起こしてください」という意見が平気で先生に向けられるなど、自分が大学生のころとは様変わりしている大学の実情が話題になりました。全てがここまで極端ではないでしょうけど、精神年齢は実年齢―10才と言われる昨今、自分も含めて自立することを改めて考えた次第です。

それにつけても(賛否両論ありますが)「きけわだつみの声」に掲載された戦没学生の手記を読むたびに、当時の大学生が如何に成熟していたか、真剣に将来を憂い考えつつも短い人生を終えねばならなかった不条理に、(不景気だと言っても)平和で全てを先送りにする甘い日本を築くために尊い命を失ったのではないと阪神大震災の朝に思っています。

 

2012年01月13日

営業の極意@長坊

今日も雲ひとつない快晴の東京です。これで二十数日間連続で乾燥注意報が発令中だそうで、晴れの好きな私でも少しくらい雨が降ってほしいと思います。

出雲での研修の後、須山木材鰍フ社長さんと地元のバー的スナックの長坊に連れて行ってもらいました。
丁度1年前の1月5日に初めて長坊にお邪魔し、気さくなママと話をして「また来ます」といったその翌日、搭乗予定の飛行機が雪のため、欠航になり1月6日も再び訪問した想いで深い店ですので、出雲に行った際には立ち寄るようにしています。

前回須山木材さんの研修で出雲と長坊を訪問したのは4月だったので、あれから9カ月、トビムシの事はおろか、我々のことは覚えていないだろうと思い、最初にトビムシの古川君が店に入り、それでも分からなければ私が、それでも覚えていなければ須山社長が店に入りましょうかと打合せをして、古川君が店に入ってわずか数秒の出来ごとでした。

「あらートビムシさん久しぶり」という声がすぐに聞こえ、その後店にいたお客さんに対して前回1月に飛行機が欠航した話などをしてくれるという記憶の良さ。店の数字のことはさっぱり分からないといいつつも、お客の顔は忘れないのよねという記憶力の良さに営業の極意を見た気がしました。

トビムシという名前は覚えやすいとしても、直ぐに顔と名前が一致し、更にはエピソードまで披露してくれるのには、事前予約をしていればともかく、突然の訪問にも関わらず驚きの出来事でした。その後も前回訪問してからの話の続きはどうなったという質問もあり、医者の如く、お客毎に頭の中に顧客ファイルが整理されていて、そのファイルを引出しながら会話しているとしか思えない接客でした。

有名ホテルのドアマンは5000人ほどの顔と名前を覚えているというテレビを見て、「まさか」と思いましたが、身近にこういう人を見ると、自分も顔と名前を覚えるくらいきちんと営業活動しなければと学びが多い出雲での夜でした。

2012年01月05日

1月5日の仕事始めは出雲から

今年の仕事始めは昨年同様に島根出雲の須山木材株式会社にお邪魔して潟gビムシの古川とともに新春社員研修の講師を務めさせていただきました。毎年の出発点を出雲大社のおひざ元で迎えられるのは本当に縁起が良いと感謝しています。

2012-01-05 17.09.59.jpg須山木材鰍ナは毎年の仕事始めは社員一同で馬木不動尊に初もうでの後、全社員が一日研修を受けることにしており、営業研修の後、午後1時〜午後3時過ぎまで、約90名の社員の方々に対して私からは「2012年林材業政策と攻めの営業のための法律実務の考え方」と題して研修いたしました。具体的には、2011年の林業住宅産業の振返りと、東日本大震災を機に変化したエネルギー供給生活基盤としての住宅産業の捉え方と2012年新築住宅着工戸数の予測、復興需要により短期的には堅調に推移する着工戸数や地域木材補助に対して、これら一過性の過ぎた後に人口減少社会と世帯年収減少が確実に起こる中で、外材ではなく国産材、国産材の中でも地域材活用をどのように考えるかの素材を提供させて頂きました。

法務コンプライアンスについては、昨年の不燃木材・アルミサッシ部材の耐火性能欠如事例、敷引き・更新料と建物瑕疵基準を決めた最高裁判例を振返り、年末に報道されたニトリの椅子裁判事例を製材事業に当てはめた場合の影響について、プロ・商人同士の取引と、対消費者との取引の違いと自社対応できる責任範囲を決めて書面化することの重要性を強調しました。

社員の方々から事前に頂戴したご質問、製材品質基準に関して取引先と解釈を巡ってトラブルが発生した場合の対処法と予防法について、供給責任に関して不可抗力と事情変更の原則の法律論の紹介と実務対応について、またゼネコンとの取引における納期遅延の場合の実務対応と下請法の補助的使用について、実例を交えて具体的に解説いたしました。

潟gビムシの古川からは「圧倒的な情報力と行動力でブランド強化」と題して、製材営業の理論と実際について、総務、プレカット工場、営業の部署を超えて直ぐに実践応用できる話題と地域材を如何にブランド化し付加価値を付けて販売するかについて考える素材提供をさせていただきました。

情報量と話題が多すぎて消化不良となりながらも社員の方々には2012年仕事始めの午後1時から午後5時半過ぎまで4時間超の新春研修をお付合いいただきました。今回の研修が須山木材さんの営業進展にお役に立てればと祈念するとともに、自分の仕事も今日から本格スタート。年末の振返りを踏まえて、自分自身どのような年にするのか、来年出雲で仕事始めをする際に成長した自分をお見せできるよう決意を新たにした新春研修でした。本年も素晴らしいスタートのきっかけを賜った須山木材さんありがとうございました。

2011年12月31日

2011年大晦日に想うこと

あと2時間あまりで2011年も終わりを告げようとしています。

今まで1995年1月の阪神大震災、2001年9月の米国同時多発テロと様々な事件に遭遇してきましたが、今年3月に発生した東日本大震災も自分自身の社会観、人生観を変えた生涯忘れることのできない出来事でした。

妻の実家が宮城県石巻市にあり、何度も通った店、見知った風景や人々の暮らしが一瞬にして消え去り非日常の社会的混乱状態に陥っているときに、社会秩序が守られていて初めて効力を発揮する法律実務を職業としている自分が寄付や募金に応じる以外に何も貢献できない無力感を実感した年でした。

阪神大震災を経験して以来16年が経過し、日常がいかに非日常との脆い境界線で囲まれた特別なものである実感が薄れていましたが、地震と津波によって万全と思われていた都市文明が一瞬にして消失する事態と朝元気に送り出した人々の人生が予期する間もなく帰らぬものとなる不合理を改めて目の当たりにする中で、自分の人生と生き方、社会との関わり、今を生きて最善を尽くすとはどういうことか等々、本当に考えることの多い一年となりました。その中で公私ともに多くの想いを同じくする方々とのご縁にも恵まれ、漠然とではありますが自分自身の目指すべき方向性がようやく定まってきた年でした。

2012年は自分と社会との関わりを常に念頭に置いて、法務業務を軸にしながらも自分の立ち位置と仕事の進め方、生き方を大きく変えていく年になると思います。これまで賜った皆様からのご縁に感謝しながら、自分自身が確固とした信念のもとで企業法務と起業法務の専門家としての仕事ができるよう、すべての顧客にすべての点で満足いただけるよう緻密で品質の高い法務サービスの提供に邁進して参ります。

2012年が(ビジネス環境は一層熾烈な競走が展開されること必至ですが、天災地変がなく)平穏無事な一年となるよう祈念して、多難であった2011年を見送りたいと思います。

2011年12月21日

トビムシ実践経営研究会in奈良

2011-12-17 10.01.02_resized.jpg12月16日に東京で国産材ビジネスセミナーを開催した翌日はトビムシ実践経営研究会のため奈良へ。久しぶりの奈良は寒いながらも天気も良く、学生時代の記憶をたどりながら東大寺、南大門、二月堂、若草山や奈良公園など散策してみました。奈良は区画が広く周るのが大変ですが、1300年も前にこれらの都市機構を構築し、大仏とともに東大寺大仏殿のような巨大建造物を次々と建築した当時の人々の苦労や仏教に対する想いが伝わってくるようでした。

見出しの経営研究会について言えば、東京の国産材ビジネスセミナーが林業ビジネスに興味のある学生や社会人など林業界以外の方も対象にした講座であるのに対し、関西で開講する実践経営研究会は、林業経営製材事業者の方々がお互いに切磋琢磨して実際の経営実績向上を目指すもので今年で3年目となります。

2011-12-17 14.05.46_resized.jpg今回は奈良吉野の五大林業家である谷林業ご自宅にて開催させて頂きました。江戸末期に7年の歳月をかけて建築された御屋敷は素人目に見ても素晴らしいものですが、研究会参加者は、林材業という職業柄か使われている部材、建築様式に興味津々でこれほど良い部材がふんだんに使われている御屋敷は滅多にないので拝観料をとっても良いくらいだと絶賛していました。写真は谷家当主の谷甚四郎社長で、背景の額は幕末の官軍東征大総督であった有栖川宮熾仁親王の筆によるです。

肝心の経営実践研究会は、2011年の振返りと2012年の事業展開について各参加者からの経営報告や発表があり、厳しい経営環境だったが集計したら昨年より売上増加していたという嬉しい声も聞かれました。参加者同士での商取引も始まり、「頼るべきものは近くの異業者、遠くの同業者」という言葉通り、地理的に離れており、取扱部材の異なる商品を有している個々の参加者の強みがだんだんと発揮されてきた1年でした。今年は自分自身、参加者の皆様の意欲向上と積極的な姿勢に多くの学びと気付きを得た1年でした。と来年は今年6月に大阪で開催した木材産地共催セミナーを新春に開催し更なる実績向上に努めるよう計画しています。

その後はこちらも築100年を超える蔵を改装したレストラン湧玄堂での懇親会。イギリス人シェフの手による料理とギネスビールに大満足で今年の良い締めくくりとなりました。

2011-12-17 18.22.13_resized.jpg

2011年12月16日

第5回国産材ビジネスセミナー

だんだん冬らしい寒さになってきました。

本日12月16日に第5回国産材ビジネスセミナー、今年の締めくくりとして講師受講者合わせて14名もの大人数で開催しました。東京という場所がら、IT業界、会計士、NPOの方など異業界からの参加も多く嬉しい限りで、林業内外の知恵を結集して林業界を盛り上げていければと目論んでおります。

本日の内容は、受講者同士の自己紹介と先月新潟での非常に衝撃的な現地研修会を踏まえての各自の感想発表から始まりました。新鮮な切り口からの気づき、林材業ビジネスに活かせる、自社事業に応用できる実践的な学びが得られたという意見が大勢でした。

2011-12-16 14.03.28_resized.jpg私からは、ニトリの椅子損害賠償裁判に見る林材業界への影響と12月10日に発表された平成24年度税制改正大綱の山林相続税納税猶予制度が、森林施業を請け負う事業者にとって今後ビジネスチャンスとなる契機となる情報共有をしました。本日の本題である知的財産経営と営業秘密管理について、林材業界には一見関係ないと思われる知的資産ですが、競争力の源泉として営業収益を上げている事業体であれば必ず知的資産を駆使していること、知的資産の有無と把握力が実は自社のビジネスに直結している事実について、林材業界特有の状況と事例を組み合わせて情報提供し、明日から負担なく始められる知的資産経営の実践について提案をしました。特にトラブルになりやすい商標や著作権への対応とブランド管理の重要性、自社競争力の源泉としての特許と営業秘密の意味と活用方法を紹介させて頂きました。

その後は、潟gビムシの西原から、素材生産で信頼を得るコミュニケーションと丁寧な施業マナーについて、受講者とのディスカッションを通じて森林所有者の満足する森林管理の在り方や近年の登山ブームに潜む危険性について実例を交えて、素材生産業者、森林経営に必須な話題提供をしました。

本日のゲストとして、漁業・漁協コンサルティングを通してみた漁業改革から学ぶ森林経営についてアミタ持続研の田中から、東京都神津島での水産業流通経験を踏まえて、日々の収穫量と品質が不確定で足の速い(品質劣化の速い)水産業から森林経営に通じる学び事例を紹介してもらいました。

その後は大人数で懇親会兼忘年会へと。お陰さまで新旧受講者と刺激のあるセミナーとなりました。

明日は奈良で実践経営研究会への参加となるため、久しぶりの奈良に向います。

2011年12月12日

外資系トップの英語力

このところ冬らしい寒さと凛とした冬晴れが続いている東京です。窓からも東京スカイツリーがくっきりと見えます。

最近「外資系トップの英語力」という書籍を購入しました。このところ活きた英語力が衰えているなと感じていましたので、外資系企業経営者10人がどのように実践的英語力を獲得したのかに興味がありました。

書籍タイトル通り書店では語学コーナーに平置きされていましたが、内容はどのように英語力を身につけるかと言うよりも、英語力があること(何としてでも身につけること)を前提として、自分自身の人生をどのように生きるかであり、人生の中に仕事があるのではなく、仕事の中に人生があることを経営者の言葉から実感させる内容となっていました。この点、以前に2冊出版された「外資系トップの仕事力」と内容が重複している感があります。

書籍では、英語の学習法や(毎日の仕事そのものが英語力の維持となるので)身に付けた英語力の維持方法については紹介されていませんが、外資系、日系企業を問わずどのような状況にあっても妥協しない仕事観と圧倒的な仕事量と挫折の経験が英語力はもちろんのこと何よりもプロフェッショナルな職業人としてどう生きるかについて考えさせてもらえた好著であると思います。

本書の中に随時出てくる「英語はツールであり何を語るかという内容が大事。そのためには日本人でしか知りえない情報こそが大事」という指摘については、書籍タイトルに惹かれて「どのように英語を学習するか」に主眼を置く人にとっても、後々参考になる言葉であると思います。

本書のタイトルのせいか、書店では語学コーナーに置かれていましたが、経営実践的なコーナーにおかれた方がより多くの人の目に触れるかと思います。これからの年末年始お時間のあるときに御一読をお薦めします。

 

2011年12月02日

誰のための補助金か

このところ急に寒い日が続いています。12月としては例年通りの気温かもしれませんが、一昨日が暖かっただけに特に寒く感じます。

東日本大震災から約9カ月が経ち、復興支援の補正予算も成立していますが、実際に必要とする被災地域に資金が供給されていない状況が昨日のテレビで報道されていました。

報道内容としては大要以下の通りでした。

@被災地域の企業が雇用確保し事業再開するにあたって、政府補助金を活用しようと申請したが、補助金の性格上、必要資金は「事業完了後」に支払われるため、初期投資に必要な資金は企業自らが準備しなければならない補助金体系となっていること。

Aそれではと事業完了後に支払われる補助金を担保に、必要資金を銀行融資で賄おうと地元企業がこれまで付合いの長い地方銀行と交渉したが、銀行からは足元の経営状況と見込みがわからなければ、(いくら補助金担保であっても)リスクある融資はできないという八方塞がりの状況に地元企業が悩んでいるというものでした。

テレビと言う限られた時間で分かり易く伝えるメディア媒体の宿命で前後の事情を端折って(うまく編集して)報道されたのでしょうが、誰のための補助金か、何のための銀行か(それぞれ大義名分はあるでしょうが)、存在意義を疑いたくなるような仕組みであると思います。

@について言えば、震災被害に限らず、林業関係補助金も同様に事業完了後に補助金が支払われる仕組み(概算払いなど例外措置もいくつかありますが)ですが、私などは常々「補助金分も含めて自己資金が手当てできる企業ならば、そもそも補助金なんか必要ない」と思っています。

Aについて言えば、これだけ低金利で国民から資金調達できるという多大な恩恵を受けている銀行が、今度は一番必要とされる状況で付き合いのある地元企業にすら貸付けない(リスクをとらない)不可思議さばかりが目につきました。無担保ではなく、補助金を担保にといっても前例がないからとか、被災した地元企業の経営状況が悪いという理由(悪いからこそ最大限補助金を活用して経営再建しようと必死ではないのか!)で、リスクをとる目利きをせずに地元企業の将来性を潰してしまうことに非常に違和感を覚えています。必要とされるときにリスクを取れない金融機関って一体何のために存在しているのかと思います。

多くの義援金もどのように配分されたのか、されていないのかも未明ですし、本来趣旨に従ってそれぞれの制度が機能していればもっと早く地域にとって一番大切な経済再建と雇用確保ができるのにと思うと同時に、思うだけでなく自分に何ができるかを改めて示そうと、あれだけの震災のことも原子力のことも日常風景になってしまう前に考えたしだいです。

2011年11月29日

民法改正の動き

来週12月5日と12日に開催予定の行政書士入門講座を担当するために、少し前から講座の準備をしています。これは埼玉県行政書士会大宮支部の業務の一環として毎年行っているもので、今回私は、債権各論(主に契約法と不法行為法)を担当いたします。

普段は企業法務を中心に日々契約書作成や交渉を行っていますが、企業間取引であったり、当事者間で特約条項が多く盛り込まれるため、原理原則を述べるにとどまる民法の契約法理のひとつひとつを特段意識することは実務上そう多くはありません。

今回、使用されるテキストをもとに、契約とは何か、契約の解除、手付、賃貸借などを改めてひも解いていくと、これを分かり易く受講者の皆さんにお伝えすることが如何に難しいか実感しています。例えば、民法に記載される用語に明確な定義がなく、多くが解釈に委ねられており、条文を読んだだけでは(併せて民法解釈本も読まなければ)何を意味するか実際のところは曖昧としていることばかりです。米国法であれば、法律冒頭に詳細な定義があり、(それでも解釈をめぐっての紛争はありますが)ある程度はその用語の意味と適用範囲が条文上から把握できます。

また、契約には「典型契約」と「非典型契約」があり、典型契約には、贈与、売買、賃貸借、消費貸借・・・終身定期金、寄託がりといっても、最後の2つについては一般に馴染みがないことが挙げられますし、有名な瑕疵担保責任(民法570条)にしても、法定責任説、契約責任説といった学説は紹介されていますが、実際の紛争解決には何がどのように作用するのかは不明ですし、そこに買主の主観も併せて判断されるとなると、もはや条文に加えて場合分けしたチャート表と民法解釈本なしでは、契約法に関して正確な理解ができない状態となっています。それでいて、この民法(契約法)の原理原則がどれほど実務で活用されるかといえば、特に企業間取引では、殆どの原理原則を当事者間の特約で塗り替えているため、実際に活用される場面はごくごく限られてしまう状況にあります。

こうした状況に対処するため、実に115年ぶりとなる民法大改正が着々と進んでいます。一般には分かりづらく、(一種の参入障壁・業界保護のため)法律家のみが理解できる条文外の膨大な解釈に色づけられた民法を、もっと平易な条文で分かり易く国民の手の届くものにしようとする試行錯誤が続いています。

これらの動きに関連する書籍として、日本民法の生い立ちから現状、グローバルスタンダードとして日本民法が国際社会で果たすべき役割については、契約法を中心に平易に解説した内田貴著「民法改正」に詳しく、東大大学院向けに国際社会の中の民法について記した大村敦志著「民法改正を考える」などが相次いで出版されていますので、ご興味がある方は是非ご一読ください。

 

2011年11月21日

トビムシセミナー現地研修会開催

毎年恒例となったトビムシ国産材ビジネスセミナー(東京)・実践経営研究会(大阪)合同の現地研修会を11月18日19日の両日新潟で開催しました。

普段机上でのディスカッションと学びが多いトビムシセミナーですが、現地研修会では、百聞は一見に如かずの言葉通り得た知識が実業でどのように応用されているかを、全国でも一流と目される企業様を訪問して学ばせて頂く機会に主眼を置いています。

2011-11-18 15.46.49.jpg今回は、新潟で丁寧着実な家づくりを数十年にわたって実践されている鰹d川材木店建築部様を訪問させて頂きました。新潟地域には大手住宅メーカーが市場参入できないといわれていますが、その原因でもある重川材木店は、重川隆廣代表のもと工務店機能のみならず製材工場も経営し、地域の木材(越後杉)も自社林・森林組合との密接な連携により調達するなど、まさに川下から遡って川上まで一貫した事業形態を築いてきたことで定評があります。また、走る大工として全国有数レベルの陸上部を擁し、2012年のニューイヤー駅伝出場も決定するなど多彩な活動も目を引きます。

2011-11-18 16.29.36.jpg研修初日は、本社と本社に隣接するモデルハウス4棟で構成される匠の森を見学させて頂き、代表のビジネス手法、接客、実践力、住宅の見せ方・魅せ方、契約に至る手法など、本音ばかりを十分聞かせて頂きました。今回の研修は、トビムシの古川と重川代表とのお付合いと、6月24日に大阪で開催した産地共催セミナーに重川代表が参加され、高野霊木をご購入頂いたことがご縁で実現しましたが、その高野霊木も数々の有名人の書画が展示してあるモデルハウス内部の一角に置いて頂いており、御施主さん(住宅購入予備群)に対して、こういう見せ方もあるのかと学ばせてもらいました。

翌日は、早朝から南蒲原森林組合の皆様にお世話になり、道路に隣接した施業現場を見学し、機械施業や越後杉、森林所有の形態など教えて頂きました。施業現場では100年生の杉林もさることながら、栽培される巨大原木しいたけとなめこを見つけ、一同、これがきのこ汁にできたらさぞ美味だろうなと、まさに食欲の力を実感しました。きのこや野菜同様に木材も食せたらさぞ消費者の国産材を見る目が違ってくるだろうに・・・。

その後は、新潟県で最大級の製材能力を有する渇チ茂緑の森木材工場や、モデルハウスと織りなす街並みを併せて今年のグッドデザイン賞を受賞した青海の杜モデルハウスを見学させて頂き、製材工場の経営からお施主様のつぼを刺激する芸の細かい緻密な施工まで重川材木店の真髄を余すところなく伝えて頂き、参加者一同越後の地産地消ビジネスモデルをじっくり堪能いたしました。

お忙しい中2日間にわたり終始お付合い頂き、経営哲学を惜しみなく語って頂いた重川代表に改めて感謝するとともに、ご対応頂いた従業員の方々、森林組合の方々にも感謝申し上げます。ここで学んだ気づきを実業に活かすべく、いつか重川代表に訪問頂けるような事業展開ができればと参加者決意を新たにした現地研修会でした。

2011年11月16日

浅草酉の市

SN3R00880002.jpgそろそろ寒さが身にしみる季節になりました。

この季節恒例「浅草酉の市」が開催されている浅草(千束)の鷲神社を久しぶりにお参りしてきました。6年ほど前はすぐ隣りのマンションに住んでいたこともあり、懐かしい記憶が蘇ってきました。今年は暦の並びから11月2日、14日、26日と三回酉の日があり、三酉があると火事が多いという言い伝えもあるようです。当日は小雨模様でしたが、少しでも福を願う多くの参拝客で賑わっていました。といっても景気の悪化でしょうか、6年前の当時に比べると露店の数が減ったような気はします。

相変わらず威勢の良い掛け声で賑わっていたのは熊手を売る店で、あちこちから手拍子と商売繁盛の声が聞こえてきます。小さい熊手の置物も数千円から、大きいものだと際限なく高い熊手まで(製造原価はさほど変わらぬまでも)装飾品の有無で雲泥の開きがあります。

手に手に購入した熊手を持つ参拝客とその大きさを見ると、縁起物で福を掻き込もうとする人々の願いが詰まっているのが如実にわかります。「縁起物」という魔法の言葉の御陰で、高価な熊手こそ飛ぶように売れて、値切ろうものなら「縁起物を値切るなんて福が逃げるよ」と店の売り子に言われ、(この酉の市での販売が年商の大半を占めるんだろうなと思うと)、本当に商売繁盛なのは熊手を売るお店なんだろうなと威勢の良い掛け声に納得です。それでも掛け声と手拍子が気持ちの良い酉の市でした。次回の酉の市は土曜日なので家族連れで賑わうのでしょうね。

2011年11月11日

ザ・ラストバンカー

東京は冷たい雨が降っています。

本日の日経新聞書籍広告欄。「大増刷出来!102万部突破!」というスティーブ・ジョブズ氏の評伝の隣に同じく講談社から出版された西川善文元三井住友銀行頭取の回顧録「ザ・ラストバンカー」の書籍宣伝広告。こちらも「大反響続々」「発売たちまち大増刷」と販売好調なようです。

SN3R00870001.jpg米国では歴代大統領を始めとして政府高官や企業経営者が自伝を執筆するのと異なり、日本では経営者自らが回顧録を執筆することは珍しいので、読んでみようかなとも思いますが、それにしても題名の「ザ・ラストバンカー」とは、これから本物のバンカーを目指す金融機関関係者もいる中で言い切った感があります。また、書籍広告欄に踊る宣伝文句も「『不良債権と寝た男』死に物狂いの仕事人生」「密室の出来事すべてを明かす!」とセンセーショナルな宣伝文句が続いています。

実際の書籍の内容はともかく、私などは、そもそも不良債権を生み出すような杜撰な審査体制で貸付を行い、多額の税金投入を必要とする不良債権問題を発生させてしまった行為にこそ根本原因と失態があり、適切な審査と対応をしていれば、何も不良債権と寝る必要などなかったのにと思ってしまいます。

確かに不良債権処理は悩ましい問題ではありますが、不動産担保さえあれば湯水の如く貸付けて、景気が悪化すれば企業価値や将来性に期待することもなく貸しはがしを行うことこそに問題があり、(誰かがやらねばいけなかったことでも)不良債権処理を金融機関側に居た人物が吹聴すること(書籍の宣伝文句になること)に違和感を感じずにはいられません。

法律家でいえば、クライアントとお金の問題でこじれてしまい、苦闘の末に勝訴を得た経験を数多く積んでも、これらは法律家として倫理観や能力の低さを物語る事実になりこそすれ、決して輝かしい業績になることはないと思います。とはいえ自分の生きてきた時代の裏側で実際に何がなされていたのかは興味のあるところですし、いろんな意味でも「ザ・ラストバンカー」は機会があれば読んでみようと思います。

2011年11月07日

宮城石巻へ

週末は妻の実家のある宮城石巻に行ってまいりました。

今年の5月に訪問して以来、約半年ぶりの石巻となりました。震災間もない前回は街中に建築廃材やガレキなどが所狭しと置かれ、信号も機能せず道路状況も悪く、通常の生活に戻るには遠い道のりを感じさせる雰囲気でしたが、今回は震災後半年以上が経過し、実家近くの日本製紙石巻工場も操業再開し、街中も整然とし道路状況もほぼ通常通りとなっていました。

ただ、実家近くのハローワークには長蛇の車列があり、以前は一大商店街であった石巻駅周辺の商店街は(震災前からその傾向が顕著でしたが)文字通りシャッター通りと化してしまい、震災被害を受けたものの取り壊すあてのない店舗が並んでいます。いくつかの店舗は営業再開していますが、以前の活気に比べると火の消えたような静けさだけが残る商店街となっていました。

津波被害で職場と水産業を中心に職そのものが消失してしまった今回の震災。隣の女川町では3階建ての仮設住宅が完成し、ようやく生活の基盤確保はできましたが、生活再建、復興といっても誰が仕事の世話をしてくれるのか。これから子育てが本格化して生活資金がいくらあっても足りない世代にとっては、生活の糧をどのように確保するのか。「がんばれ東北」「震災復興」というスローガンンは街のあちこちで見かけ、今月中旬には宮城県議会選挙を迎え復興に関するマクロ的施策が打ち出される時期ですが、仕事を確保し、生活を安定する間もなく放り出された人々にとっては中身の伴わない空虚な謳い文句に聞こえているのではと、ハローワークにならぶ長蛇の車列と震災被害そのままに取り残された商店街を見て思いました。

2011年10月29日

因幡街道展開催中

今日も気持ちの良い青空が広がっている東京です。

2011-10-28 15.30.00.jpg昨日から明日10月30日午前中まで、東京メトロ三越前駅の銀座線と半蔵門線の乗り換え地下通路、日本橋三越入口付近で因幡街道展を開催しています。江戸時代に鳥取と姫路をつなぐ要路として栄えた街道沿いの自治体がそれぞれの特産品とともに地域の魅力を伝えています。

私も昨日、本日と岡山県西粟倉村のお手伝いとして、(テレビ雑誌で取り上げられた)西粟倉・森の学校の木工商品を始めとして西粟倉村のおいしいお米(源流米)、地域で頑張る若手木工職人、和紙職人の作品の販売を行っています。

昨日は日本橋三越に買い物に来られた方々を中心に多くのお客様が足を止めて地域のこと、木工品のことなど多く聞いてくださいました。道行く人々に西粟倉村産のヒノキ材を加工した香り豊かな間伐材ワリバシも配りましたが、手触り、香りなど輸入ワリバシと異なる質感に多くの方々に関心をもってもらいました。本日もワリバシ配布をいたしますのでお近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。この間伐材ワリバシがもっとほしい方は本日因幡街道展でも販売していますし、ワリバシカンパニーのウェブサイトにても購入可能です。

2011-10-28 15.30.32.jpg因幡街道展は、本日10月29日は午前10時半から午後6時まで、明日は午前中くらいまで、日本橋三越地下通路付近で開催しています。西粟倉村の他にもお隣の鳥取県智頭町、兵庫県佐用町など多くの地域から特色ある工芸品、食品、農作物が出展されています。地域の歴史や文化、観光案内などの紹介パネルやパンフレットも豊富にありますし、佐用町の観光キャラクターおさよんも出迎えてくれますので、是非是非お越しください。

私もこれから因幡街道展のお手伝いに行ってまいります。

2011年10月26日

消えゆく所有者をつなぐ術

昨日の暖かさが嘘のように今朝は冷え込んだ東京ですが、秋らしい爽やかな晴天が続いています。雨や曇りだとすぐに見えなくなってしまう東京スカイツリーも今日は事務所の窓から良く見えます。

SN3R00860001.jpg10月24日は消えゆく農地・森林所有者対策を考える国土交通省の「都市と農村の連係による持続可能な国土管理に関する調査検討委員会」に委員として出席させてもらいました。前回の議論では農山村の過疎化に伴い、(経済的価値がないとみなされた)農地森林が放置されている現状と、特に地域を離れ都会で暮らす人々の間で自分が農地・森林所有していることの意識が低下し、中長期的な国土管理に支障が生じる重大な懸念があることを共有しました。また、これを是正するために、土地所有を身近に考える契機として固定資産税支払い時や相続時の実態と活用方法について協議しました。

今回は、主に都市で生活する農地・森林保有者にアンケートと対面インタビュー調査した結果を踏まえての委員会となりました。この調査は、大都市(人口30万以上、東京23区、県庁所在市)に居住する30歳以上の男女約18万人に農地・森林所有の実態アンケートを実施し、それを日本全国に拡大推計したものですが、森林を所有していることは知っているが、実際に森林がどこにあるか把握できない人が約10万人存在するという分析結果となり、(相続などで)自分が知らないうちに森林を所有している人も合せると、消えゆく森林所有者(森林所在地の不動産登記簿からは真の所有者を特定できない方々)は相当数に上ることが改めて判明しました。

この状況があと数年続いた場合、森林所有者が把握できない森林地帯が日本各地で発生し、森林管理や(東日本大震災の仮設住宅建設時に建設予定地の所有者が不明で工事ができないといったように)緊急時の土地活用に支障がでることが容易に想像されます。

自分自身が森林所有者であることをどのタイミングで認識させるか、認識した後は第三者による森林管理も含めてどのように活用して国土保全に繋げていくか、一説には太閤検地以来森林所有地の境界線が曖昧である状況を国土調査により確定させる必要性など、解決すべき課題は山積していますが実務的に無理なく始め得る手段を第3回、第4回の委員会で取りまとめて行きたいと考えています。

2011年10月23日

第3回国産材ビジネスセミナー開催

2011-10-21 14.16.53.jpg10月21日に港区エコプラザをお借りして2011年第3回国産材ビジネスセミナーを開催しました。前回まではアーツ千代田3331がセミナー会場でしたが、潟gビムシ本社移転に伴い、今回は港区エコプラザでの開催となりました。「エコプラザ」はその名の通り、床・内装などは木材で統一されていて、入ると吹き抜け天井と木の香りが心地よい、まさに国産材ビジネスセミナーに最適な会場で常に環境に関する多くの企画展示がなされている一大情報発信基地でもあります。当日夕方からも今年が国際森林年であることに合わせ、国産材の活用や木づかいビジネスに関するセミナーも開催されていました。

今回の国産材ビジネスセミナーは、継続的に受講されている製材業、森林施業の方々に加え、乗れるチョロQや電気自動車のデザインを手がける(ご実家が木材製材業を営む)クリエイティブデザイナーの方、若いながらも森林ビジネスに興味を抱き経営学を学んでいる大学1年生の方、東北復興の活動をされており、地域の林業製材業の復興に貢献したいと考えるNPOの方など、東京開催らしい多彩な受講者をお迎えしての開催となりました。

2011-10-21 16.11.26.jpg今年の国産材ビジネスセミナーからは潟gビムシもマーケティング、リスクコンプライアンスに加え、森林施業の実情に詳しい西原を講師に加え、受講者の期待に応えるよう努めており、今回は、西原から「素材仕入営業〜山林所有者の心をつかむ仕入れコミュニケーション術」、古川から「販売営業?営業しない営業」と題して理念反響型でファンを増やす手法を林業製材業に応用する術についての情報提供をいたしました。

前回体調不良にて休講となっていた私からは、前回分と今回分を併せ、「攻めの国産材ビジネスに必須な法務知識」として、木材品質(瑕疵担保の考え方から産地偽装まで)、広告宣伝と消費者対応について、個人情報漏洩によるリスク管理という記事を交えながら解説を行いました。

「木材品質」といっても「よい香り」の基準が人によって異なるように、多種多様であり、特に共通した業界慣習の土台のない相手先(事業者・一般消費者)と取引する際に特に気をつけておきたい項目について実例を交えながら情報提供しました。木材業界はクレーム対応することが日常茶飯事となっていますが、顧客不満足に端を発するクレームに経営者が対応する非生産的な時間を、ほんのひと手間を加えクレームを発生させないことで、より生産的な営業活動に使えることにもっと主眼を置くための情報整理、コミュニケーション手段について受講者の方々とのディスカッションを踏まえて深堀りしてみました。

次回11月の国産材ビジネスセミナーは、大阪の経営実践研究会の受講者と合同で現地研修会として先進的な取組みで地域に根差して木材業を経営する新潟県の企業訪問をいたしますので、講座形式での国産材ビジネスセミナーは12月16日開催となります。多様な受講者との情報交換で刺激あるセミナーづくりを目指しておりますので、業界内外、経験有無を問わず多くの皆様のご参加お待ちしています。

2011年10月20日

知的財産訴訟の潮流

昨日に引き続いて薄曇りでひんやりとした朝の東京です。

先日(主に米国の)知的財産訴訟と訴訟前手続きに関するセミナーに参加してきました。

最近では欧米を舞台にしたアップル社と韓国サムスン社のスマートフォンを巡る特許訴訟合戦が報道されており、どこで決着をつけるのか趨勢が注目されています。一方でアジア展開を加速する日本企業ですが、依然として米国は主要市場であること、米国における特許訴訟、独占禁止法関連訴訟、ITC(米国国際取引委員会)提訴件数のうち、2011年に日本企業(が原告・被告として)の占める割合は、それぞれ7.0%、14.4%、33.3%(2011年7月末現在)と高水準にあり、米国を中心にした特許訴訟の在り方、判決動向を知っておくことは必須であることを改めて認識しました。

セミナーにて国際的な知的財産訴訟を数多く手がける弁護士講師が指摘した「一昔前は企業は知的財産を保有(死蔵)するだけ、良くてライセンスするくらいで、訴訟といえば防御的に対応するのが通常であったが、今は訴訟を通じて知的財産を活用することが求められている時代にパラダイムシフトが現実化しつつある。」ことが特に印象に残っています。

企業が有する特許権、著作権など知的財産も保有するだけではなく、企業財産である以上は運用して収益を上げることが求められている時代において、あらゆる手段(訴訟、売却、ライセンス)を通じて活用することが経営陣に求められている責務であること、不動産運用と同様に知的財産運用も企業評価の重要な指標として顕在化するのも時間の問題ですし、この潮流は止められないと思います。

グローバル化に伴い法化社会の波が日本にも押し寄せる昨今、良い悪いは別として訴訟慣れした米国企業や抜け目ない中国韓国企業から見ると日本の訴訟前手続き制度(情報管理、ディスカバリー)、裁判制度はまだまだ改善の余地(つけいる隙)があること、これらを(日本の制度がガラパゴス化するのでなければ)否応なしに換えていかざるを得ないことを実感したセミナーでした。

2011年10月18日

初めての箱根

おはようございます。

昨晩は雨が降ったりと秋晴れのすっきりした空が中々楽しめないこの頃です。

事務所移転後の荷物整理、移転案内対応、子どもの秋の行事や体調がすぐれなかったことが重なり更新が滞ってしまいました。何事も継続は力なりと言いますが、不継続は直ぐに日数が経ってしまうので要注意です。

先週末は、潟gビムシの仲間とともに箱根に研修旅行に行って参りました。事務所移転し心機一転したところで親睦を兼ねて今後の事業計画・事業展開を考えるのが主目的ですが、個人的には初めての箱根でしたので期待も込めての研修旅行でした。

東京から東名高速御殿場インター経由で2時間弱で箱根に到着。平日で曇りの天気とあって箱根周辺は閑散としておりましたが、一面のススキ野原で有名な仙石原は一瞬の秋を楽しむ大勢の観光客でにぎわっていました。周辺にホテル・ペンション・土産物屋が立ち並ぶ姿は、実家近くの信州軽井沢と同じ光景で、頭の中には「箱根≒軽井沢」という図式が出来上がりました。

芦ノ湖周辺も人影はまばらでしたが、11月上旬から紅葉シーズンには多くの観光客が訪れることが容易に想像できる広葉樹の植生がそこかしこに散見されました。目移りする位美術館も多く、芸術の秋の紅葉シーズンに家族と一緒に温泉がてら美術館巡りと自然の中で適度に散策できる点で箱根は良い場所だと思います(軽井沢にもちょっと足を延ばせば草津温泉という名湯がありますが)。

2011-10-14 13.12.09.jpg

温泉と美味しい地元の食べ物にめぐり合うことが旅行の楽しみの一つですが、硫黄の香りのする温泉は愉しめましたが、軽井沢同様に観光地化しているからか、私の下調べが足りないせいか、宿泊先でもレストランでも地元の食材にはなかなかめぐり合うことができず、次回訪問するときの課題ができました。

2011年10月02日

事務所移転で心機一転

気がつけば午後6時には暗くなり、日に日に秋の気配と冬の訪れを感じる季節になりました。

そんな季節の節目の10月1日をもって、潟gビムシは森林・林業を通じた地域活性化のための都市と地域のかけ橋として皆様にご愛顧いただいたアーツ千代田3331から下町台東区に事務所移転をいたしました。潟gビムシの移転にともない、当事務所の平日連絡先も下町台東区移転しております。

潟gビムシ・当事務所のアクセスはこちら

アーツ千代田3331は廃校を活用した現代美術表現の場として独特の雰囲気と活気がありましたが、人々の暮らしという生活感と地に足のついた気がしませんでした。今度のトビムシ事務所は朝日が眩しく、窓から東京スカイツリーが望め、下町工場の活気と人々の生活が肌で感じられる場所ですし、姉の自宅が徒歩5分以内にある関係で20年ほど前から良く知った地域であるので個人的には快適で気にいっています。

この場所から多くの事業を展開し、多くの良質なサービスをご提供し、多くのお客様に喜んでいただけるように心機一転邁進して参ります。

穏やかな人柄で尊敬する空手仲間の友人から3年ぶりとなる小田和正さんのコンサートチケット「どーもどーも その日が来るまで」を頂き、9月28日に東京ドームに行って参りました。3年前の2008年11月に行われた東京ドームコンサートにもお邪魔させてもらいましたが、今回も3年前と変わらぬ歌声に圧倒された3時間でした。ステージ上を走る走るあの行動力と体力、歌唱力、すべてがとても64歳には思えません。超満員の東京ドーム観客を3時間も一人の歌声で魅了し続け、感動を与えることができるミュージシャンの真骨頂に感心しきりでした。(小田さんのコンサートは歌もさることながら合間にはさむトークとご当地ビデオがとびきり面白いのですが、その話は次回にします。)

自分も小田さんの元気さやる気に負けぬよう精進すべきこと、やらねばならぬこと、決断すべき事など歌声とともに様々な贈り物をいただいたコンサートでした。次回も小田さんのコンサートに行ける日を目指して、10月から心機一転頑張ります。

2011年09月27日

あみはたけ初体験

今日も気持ちの良い秋晴れの東京です。

古民家.jpg先週の連休中日にアミタ株式会社の有志が企画運営する埼玉県所沢の「あみはたけ」に行って参りました。新宿から「たったの45分」で到着する西武狭山線下山口駅から住宅街を抜けると突如として現れる昔懐かしい古民家「corot」に併設された畑で季節の野菜作りから柿取り、栗拾いなど秋の味覚を満喫する様々な活動が可能となっています。子ども連れでも古民家で休憩できるので安心です。

なぜ「あみはたけ」なる活動の経緯については、その前進となる「あみたんぼ」にまでさかのぼります。「あみたんぼ」の取組は、環境ソリューション企業を標榜するアミタ社だからこそ、社員がもっと自発的積極的に自然と親しむ活動をしようという中から生まれ、「アミタ」と「たんぼ」をかけ言葉にした「あみたんぼ」と題して数年前から千葉県成田近郊で無農薬無化学肥料によるお米作りを実践してきました。

この取組みが社内社外の皆様に大変好評で多くの方々が参加するところになったのですが、千葉の成田では都心から少し遠いという声にこたえて今年から埼玉県所沢にある畑をお借りして「あみはたけ」として活動をしています。

Welcomeの文字に誘われて中に入ると昔ながらの土間や広い縁側、ふすまの仕切りをとると40畳ほどになる居間、五右衛門風呂、高い天井などなど昔の家はこうだったなぁと思わせてくれる古民家で大人も子どもものびのび楽しむことができます。

はたけ.jpg我が家の子どもも柿取りや栗拾いをさせてもらいましたが、気がつけば(風邪気味だったこともありますが)暑さと蚊に刺されるのを嫌ってか、親をおいて古民家で休憩しているのを発見し、さいたま市の田舎で育っている割には自然に親しむのが意外と億劫になっている事実を知り、もっと自然と親しむ環境教育をするにはどうするかなど真面目に考えてしまいました。子どもより大人の方が柿取りや栗拾いに夢中になっているようで、気がつけば100個以上の栗を収穫していました。

我が家も収穫の分け前にあずかりましたが、肝心の栗ご飯はいまだ食卓に並ばずで、一体どうしてしまったのか、今晩は栗ご飯が並ぶのだろうかと気を揉む今日この頃です。

 

2011年09月24日

ドラえもん電車とコンプライアンス

先週の暑さとは一転して、朝晩は寒いくらいの秋晴れの東京です。

今月3日、川崎市に開館した「川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム」に合わせて、小田急電鉄が運行する「ドラえもん電車」が東京都の屋外広告物条例に抵触するとして今月末で運行中止を発表したことが各種新聞・テレビで広く報道されていました。ミュージアム開館を記念して来年8月まで新宿〜小田原間での運行が予定されていただけに、がっかりした(子どものみならずドラえもんで育った世代の)大人も多かったのではないでしょうか。

読売新聞によれば、都条例では、電車外面に広告を掲載する場合は、事前に沿線自治体に許可を得る必要があり、また広告面積にも上限規制があり、ドラえもん電車はいずれの条件も満足していなかったとのこと。

小田急電鉄側は「ドラえもん電車自体にはミュージアムの施設名など描かれておらず広告には該当しない」と主張したが、東京都は「絵柄や図形も広告に該当する」として是正を命じ、これに小田急電鉄が従ったという。

民間の取組にお上がケチをつける、実に日本的構造が凝縮している今回の案件、東京都、小田急電鉄双方に言い分はあるものの、改めて広告規制の意味、コンプライアンスの趣旨は何かを考えました。念には念を入れて事前に広告条例を確認しておくべき非は小田急側にあるものの、そもそも杓子定規に(盲目的に)広告規制を適用する意義は何か、子どものみならず老若男女が見て楽しい、乗って楽しい電車で移動する価値と、都条例がそもそも規制すべき悪影響(ドラえもん電車が周囲に与える不利益)との間に判然としないものを感じます。

広告規制の趣旨は何か、適用する対象は何か、広告面積に上限を設ける意味は何か、それら広告規制が変化の激しい現代に適合しているかを吟味しないと、コンプライアンスの名のもとに今回のような事例が増えるのだと思います。

経済成長、社会変化など将来予測がある程度ついた半世紀ほど前ならばいざ知らず、3ヶ月先も未明な変化の激しい現代にあって、事象の産物である法律・規制は必然的に後追いにならざるをえず、常に時代遅れの内容を現代社会に適用することになります(特にインターネット・IT分野についてはこの傾向が強いです)。

今回の杓子定規な広告規制、(時代遅れとならざるを得ない)現行条例の範囲では立派なコンプライアンスですが、果たしてこの規制が防止した社会的不利益は何であったのか、これによってドラえもん電車の運行停止がもたらした社会的利益は何であったのか、時代遅れの道具(法律・条例など)を用いて複雑な現代社会を判断せざるを得ない法の執行人には、極小なコンプライアンスにとらわれることなく、法律条例の立法趣旨と現代社会への比較衡量においた現実的な判断を期待したいです。

このあたりの現代社会における経済社会と法と執行の乖離について「Googleの脳みそ〜変革者たちの思考回路」という書籍が非常に興味深く鋭く論じていますので是非ご一読をお薦めします。

 

2011年09月19日

健康であること

9月下旬は思えない残暑が続く東京です。

先週金曜日から昨日まで40度近い熱とめまいで体調を崩していました。今までにない重症感で何とか診察に行ったところ、院長先生は2分くらいの診察で「あ、夏風邪ですね。」と一言。「薬出しておきますから、消化の良いもの食べて安静にしていて下さい。」とのこと。「とても夏風邪には思えないほど重症なんですけど。消化の良いもの食べるだけの気力も残っていないのに。」という声もむなしく診察終了となりました。

「健康であることが何より」「健康が一番」といくら言っていても、水や空気と同じく普段は何も思わずに行動していますが、夏風邪ひとつかかっただけで、階段の上り下りもできず、食事もできず、道路も歩けず、何もできずと自分自身が無力であること嫌というほど痛感します。

同時に、看病してくれる嫁さん、心配してくれる子ども(と飼い猫)のいる家族のありがたさ、「大丈夫」といって差し入れをもってきてくれるご近所さんのありがたさ、急な休業にも関わらず嫌な事ひとつ言わずに急遽仕事を代わってくれる同僚の存在など、これも普段当たり前のように思ってしまっている一つ一つの事柄が、「健康であること」という細い塀の上を歩いているかのようなバランスとの上に成立していることを改めて考えた週末でした。

今回お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

9月16日開催の第2回国産材ビジネスセミナー、私の担当分が直前キャンセルとなってしまい誠に申し訳ございませんでした。9月16日分は10月21日に合わせて開催いたしますので何とぞ御容赦下さい。

2011年09月13日

それぞれの社会的事件

昨日はきれいな中秋の名月でしたが、今日の東京はまた夏に逆戻りでとりわけ暑いです。

2001年9月11日の米国多発テロから早10年、東日本大震災からも半年となった今年の9月11日は大過なく無事に過ぎましたが、今でも当時のことが鮮やかによみがえってきます。

人生の中で社会的影響のある出来事に遭遇するとその記憶が鮮明に残り続けるものですが、現在20代前半の方々にとって最初に遭遇した記憶のある社会的事件は9月11日の同時多発テロであり、20代後半にとっては、阪神大震災や地下鉄サリン事件であり、私の親世代にとっては、ケネディ大統領暗殺であったり、東京オリンピックであったりします。

私にとってのそれは日航ジャンボ機墜落事件であり、日航機がレーダーから消えたことを報じるテレビ映像や、群馬県境に近い実家周辺の国道を自衛隊の車列が通り過ぎて行ったことなどを言い知れぬ恐怖感とともに覚えています。

その後は1月17日の阪神大震災を当事者として経験し、9月11日は留学先のニューヨーク郊外から2週間ほど前に上った世界貿易センタービルが崩壊した後の煙を目撃したりと当事者としての印象が強く残っています。

それぞれの世代世代で異なる社会的事件ですが、良いニュースよりも悪いニュースの方が深く記憶に残っている気がします。自分の息子や娘が最初に遭遇する社会的事件は良いニュースであってほしいと願いつつ、自身を振り返ると九死に一生を得た1995年1月17日から早16年、ニューヨークの同時多発テロから10年、東日本大震災から6カ月が経ち、自分が社会を良いニュースがあふれる方向に貢献しているのか、生かされた命をきちんと使っているのか、このごろ考えることが多いです。